使用上の注意点
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全般下記の様な要因により、アプリケーションレベルで影響が生じます。
ファイルサイズ
小さいサイズのファイルが多い場合に性能低下が起き易くなります。 均一のファイルサイズで測定すると128KB付近から低下します。
※弊社特定環境及び測定方法に基づく
暗号、圧縮もしくはダイジェストによるデータ検査
CPU負荷の増加に伴い性能が低下する場合があります。 (暗号の処理性能がボトルネックになる場合、など)
また、暗号についてはハードウェアアクセラレーション(AES-NI)が機能しない場合は性能が低下する場合があります。
1Gbpsを超える環境では、暗号方式にCBCやHMACを使用するとAES-NIが機能していても、暗号処理がボトルネックになることがあります。
メモリ利用制限
MaxTotalBufferSizeは複数のセッションで制限を共有するため、広帯域環境での同時接続で性能のボトルネックになる場合があります。
ログレベルもしくは調査ログ
次のログレベルをDEBUGに変更した場合もしくは調査ログを有効にした場合、性能が低下する恐れがあります。
対象ファイル・コマンド 設定項目・オプション名 hcpd.conf SystemLogLevel hcp.conf、その他クライアント設定ファイル ApplicationLogLevel 各コマンド --investigation オプション アンチウイルスソフトウェア
Windows版のWindows Defenderでリアルタイム保護を有効に設定するとディスクアクセス速度が低下し、ファイル転送の性能が低下する場合があります。Symantec社のNorton Internet Securityでは確認されていません。
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HpFP2使用時HpFPの利用にあたっては、次の環境適合性を確認するツールによる評価を必ず行ってください。
HpFP effectiveness check tool
下記の様な要因により、トランスポート(HpFP)レベルで影響が生じます。
MTUサイズ
MTUサイズが1.5KB程度の場合、10Gbps程度の性能を出せない場合があります。
数Gbpsを超える帯域を使用する場合は、ジャンボフレーム(9KB程度)の使用が推奨されます。
IPソケットのバッファサイズ
次のOSパラメータが小さい場合(例:CentOS 122KB)、パケットロスが生じるなどの原因で10Gbps程度の性能が発揮できない場合があります。
- net.core.rmem_max
- net.core.wmem_max
CPUの省電力モード
各OSの次の設定の影響で広帯域に必要なCPU性能よりも低い性能で動作してしまう場合に、性能低下が生じる場合があります。
Windows
プロセッサの電源管理
Linux
/sys/devices/system/cpu/cpu*/cpufreq/scaling_governor
中継機器のパケットキューサイズ
キューサイズが極小さい中継機器が存在する場合(もしくはこれに相当する条件下)、RTTの増加がなくロスが発生することで、輻輳制御が適正に動作できず性能や公平性の低下が生じる場合があります。
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各機能使用時hcpdを同一のUDPポートを指定して複数起動する場合
クライアントからの接続時に通信タイムアウトなどが発生して期待通りに動作しない場合があります。
※HPFPListenAdressではなくUDPListenAddress(廃止予定)を使用した場合の注意点です。
例:
--hcpd1UDPListenAddress 0.0.0.0:884 ※UDPはデフォルトで65520ポートを使用する。特権ポート(884)指定。 systemctl start hcpd ※サービス起動-- --hcpd2UDPListenAddress 0.0.0.0:1884 ※UDPはデフォルトで65520ポートを使用する。非特権ポート指定。 hcpd -f -c ~/hcpd.conf -p ~/hcpd.pid ※一般ユーザによる起動 ※実際に通信で使用されるUDPポート番号が同一の構成で2つhcpdを起動した状態。-- 上記構成で稼働中のホストに対して、下記の様にクライアントから接続する。 --hcp --udp=D:D:D:D:D my_src.txt 192.168.100.100:884:my_dst.txt--
対応例:hcpd2のUDPポート番号を変更します(デフォルト値以外を指定)。
UDPListenAddress 0.0.0.0:1884:65519
LinuxのOOM(Out Of Memory) Killerが動作する場合の対処
Linuxでは、プロセスのメモリ消費の傾向を監視してOSの機能としてプロセスを強制終了(KILLシグナル)する機構が備わっています。
次の上限バッファサイズの設定をシステムのメモリサイズに対して大きく取った場合(同メモリサイズ未満の場合を含む)、この機構による強制終了の対象となる場合があります。
設定ファイル 設定項目 hcp.conf MaxBufferSize hcpd.conf MaxTotalBufferSize 本症状が発生する場合は、より小さい値に変更する、システムメモリを拡張するなどの対処を行います。
ログレベルもしくは調査ログ
次のログレベルをDEBUGに変更した場合もしくは調査ログを有効にした場合、ファイル送信の終了に時間が掛かり、環境(NATなど)によってはタイムアウトが発生することがあります。
対象ファイル・コマンド 設定項目・オプション名 hcpd.conf SystemLogLevel hcp.conf、その他クライアント設定ファイル ApplicationLogLevel 各コマンド --investigation オプション