機能詳細(システム運用管理支援)
各種監視機能
フォアグラウンドモードでの起動が可能です。ログレベルを変更して、デバッグ情報(Debugレベルのログ)を出力することができます。その他、通信やサーバの状態などにより一定時間処理が完了しない場合に、タイムアウトエラーとして返却する時間を設定することができます。
ただし、ログレベルをDEBUGに変更した場合、ファイル送信の終了に時間が掛かり、環境(NATなど)によってはタイムアウトになることがあります。
関連オプション
コマンド | 短縮名 | オプション名 | 概略 |
---|---|---|---|
hcpd | f | foreground | フォアグラウンドモード起動 |
hcpd/hcp/hsync/hrm/hcp-ls/hmkdir/hpwd/hmv/hln/hchmod/hchown | investigation | 調査モード起動(廃止予定) |
関連設定項目
分類 | 項目名 | 内容 |
---|---|---|
サーバ設定項目 | TransportTimeout | トランスポートのタイムアウト時間設定 |
IdleTimeout | アイドル状態のタイムアウト時間設定 | |
SystemLog | システムログの設定 | |
SystemLogLevel | システムログのログレベル設定 | |
クライアントコマンド共通項目 | TransportTimeout | トランスポートのタイムアウト時間設定 |
DiagnosticLog | アプリケーション診断ログの設定 | |
DiagnosticLogLevel | アプリケーション診断ログのログレベル設定 |
性能評価機能
転送元でのディスクI/Oやデータ処理の性能、ネットワーク通信の性能を確認する機能です。使用する環境のベンチマーク測定や、期待した性能が出ない場合などの原因調査を目的としています。
関連オプション
コマンド | 短縮名 | オプション名 | 概略 |
---|---|---|---|
hcp | N | no-send | ディスクI/O性能の計測 |
hcp/hrm | n | no-diskio | 通信プロトコルのネットワークI/O性能計測 |
関連設定項目
分類 | 項目名 | 内容 |
---|---|---|
サーバ設定項目 | MemoryTransferConcurrency | メモリ転送並列設定(ローカルI/O抑制モード実行時) |
クライアントコマンド共通項目 | MemoryTransferConcurrency | メモリ転送並列設定(ローカルI/O抑制モード実行時) |
ログ管理機能
Archaea tools で提供するログは以下の通りです。
対象 | 種類 | 記録内容 | 初期設定 | デフォルトの出力先 |
---|---|---|---|---|
サーバ | システムログ | システムのログ | ○ | /var/log/hcpd.log(Linux) |
C:/ProgramData/Clealink/HCP Tools/hcpd.log(Windows) | ||||
システム統計ログ | hcpdデーモン実行中の通信量やアクセス状況など | ○ | /var/tmp/.hcp.statistics.system(Linux) | |
C:/ProgramData/Clealink/HCP Tools/Temp/_hcp.statistics.system(Windows) | ||||
アプリケーション統計ログ | コマンド実行結果の詳細情報 | ○ | /var/tmp/.hcp.statistics.application(Linux) | |
C:/ProgramData/Clealink/HCP Tools/Temp/_hcp.statistics.application(Windows) | ||||
TCPトランスポート統計ログ | TCPによる通信実行中の通信量やトランスポート統計情報 | -(設定必要) | /var/tmp/.hcp.statistics.transport.tcp.service_<サービス番号>.<サービスポート番号>.thread_<スレッド番号>(Linux) | |
C:/ProgramData/Clealink/HCP Tools/Temp/_hcp.statistics.transport.tcp.service_<サービス番号>.<サービスポート番号>.thread_<スレッド番号>(Windows) | ||||
HpFPトランスポート統計ログ | HpFPによる通信実行中の通信量やトランスポート統計情報 | -(設定必要) | /var/tmp/.hcp.statistics.transport.hpfp.service_<サービス番号>.<サービスポート番号>.thread_<スレッド番号>(Linux) | |
C:/ProgramData/Clealink/HCP Tools/Temp/_hcp.statistics.transport.hpfp.service_<サービス番号>.<サービスポート番号>.thread_<スレッド番号>(Windows) | ||||
ファイル操作ログ | ファイルI/O処理内容など | -(設定必要) | /var/log/hcpd.file.operation.log(Linux) | |
C:/ProgramData/Clealink/HCP Tools/hcpd.file.operation.log(Windows) | ||||
クライアント | アプリケーションログ | アプリケーションの動作 | ○ | 標準出力 |
アプリケーション統計ログ | コマンド実行結果の詳細情報 | ○ | <ユーザカレントディレクトリ>.hcp.statistics.application(Linux) | |
<ユーザカレントディレクトリ>_hcp.statistics.application(Windows) | ||||
TCPトランスポート統計ログ | TCPによる通信実行中の通信量やトランスポート統計情報 | -(設定必要) | <ユーザカレントディレクトリ>.hcp.statistics.transport.tcp(Linux) | |
<ユーザカレントディレクトリ>_hcp.statistics.transport.tcp(Windows) | ||||
HpFPトランスポート統計ログ | HpFPによる通信実行中の通信量やトランスポート統計情報 | -(設定必要) | <ユーザカレントディレクトリ>.hcp.statistics.transport.hpfp(Linux) | |
<ユーザカレントディレクトリ>_hcp.statistics.transport.hpfp(Windows) |
※上記以外に、Linux系OSの場合はsyslogによるログを「/var/log/messages」に出力します。
※上記以外に、コマンド実行記録を「.hcp.out(Linux)」「_hcp.out(Windows)」ファイルに記録します。履歴としては残らず、コマンド実行時ごとに実行結果が上書きされる記録です。このファイルを利用して再開処理を行います。
Archaea toolsはそれぞれのログに対して、次のログ管理機能を提供します。
ログ出力先指定
サーバやクライアントの設定項目を変更、またはコマンドオプションを用いて、ログの出力先を指定することができます。 コマンドオプションで指定した場合、その通信のみログの出力先を別に指定することができます(hcpdのl,log-fileオプション、L, stat-log-fileオプション、hsync以外のクライアントコマンドのhcp-diagオプション、stat-log-fileオプション、hcp-outオプション、hsyncのhcp-diagオプション、hcp-stat-log-fileオプション、hcp-outオプション)。
ログレベル指定
Archaea toolsで出力するログに対して、SyslogのSeverityに準じたログレベル区分(EMERG, ALERT, CRIT, ERR, WARNING, INFO, DEBUG)を指定することができます。
ログローテーション指定
各種ログに対して、ファイルサイズを閾値としたローテーション、もしくは日時に基づくローテーションを指定できます。
関連オプション
コマンド | 短縮名 | オプション名 | 概略 |
---|---|---|---|
hcpd | l | log-file | システムログの出力先指定 |
L | stat-log-file | 各種統計ログの出力先指定 | |
hcp/hrm/hcp-ls/hmkdir/hpwd/hmv/hln/hchmod/hchown/hchown | hcp-diag | アプリケーション診断ログの出力先指定 | |
stat-log-file | 各種統計ログの出力先指定 | ||
hcp-out | 実行記録の出力先指定 | ||
multi-run | 多重起動モードで起動 | ||
hsync | v | verbose | アプリケーション出力の冗長化 |
info | INFO出力の冗長化(出力カテゴリ)指定 | ||
q | quiet | エラー以外のログを抑制 | |
log-file | 進行状況などのログをファイルへ出力指示 | ||
hcp-diag | アプリケーション診断ログの出力先指定 | ||
hcp-stat-log-file | 各種統計ログの出力先指定 | ||
hcp-out | 実行記録の出力先指定 | ||
multi-run | 多重起動モードで起動 |
関連設定項目
分類 | 項目名 | 内容 |
---|---|---|
サーバ設定項目 | SyslogOption | syslogオプションの設定 |
SyslogFacility | syslogファシリティの設定 | |
SystemLog | システムログの設定 | |
SystemLogLevel | システムログのログレベル設定 | |
ApplicationStatLog | アプリケーション統計ログの取得と設定 | |
TransportStatLog | トランスポート統計ログの取得と設定 | |
SystemStatLog | システム統計ログの取得と設定 | |
FileOperationLog | ファイル操作ログの取得と設定 | |
StatLogPerUserInPrivilegeSeparation | 各種統計ログをユーザ毎に記録(特権分離時) | |
ApplicationStatLogSecurityEx | アプリケーション統計ログ セキュリティ関連の詳細情報出力設定 | |
クライアントコマンド共通項目 | DiagnosticLog | アプリケーション診断ログの設定 |
DiagnosticLogLevel | アプリケーション診断ログのログレベル設定 | |
ApplicationStatLog | アプリケーション統計ログの取得と設定 | |
TransportStatLog | トランスポート統計ログの取得と設定 | |
ApplicationStatLogSecurityEx | アプリケーション統計ログ セキュリティ関連の詳細情報出力設定 |
ソフトウェアの情報確認
ソフトウェアの情報(バージョン、入力パラメータ及び設定情報、コマンドヘルプ)を確認する機能です。
Archaea toolsでは、対象のオプションを入力するだけで、ソフトウェアの情報を標準出力に表示することができます。Windowsサーバの場合、hcpd_winservのバージョンは、サービス起動時にログファイルへ記録されます。
関連オプション
コマンド | 短縮名 | オプション名 | 概略 |
---|---|---|---|
hcpd/hcp/hsync/hrm/hcp-ls/hmkdir/hpwd/hmv/hln/hchmod/hchown | V | version | バージョン確認 |
hcpd | t | config-test | 入力パラメータ及び設定情報確認 |
hcp/hsync/hrm/hcp-ls/hmkdir/hpwd/hmv/hln/hchmod/hchown | config-test | 入力パラメータ及び設定情報確認 | |
hcpd/hcp/hsync/hrm/hcp-ls/hmkdir/hpwd/hmv/hln/hchmod/hchown | h | help | コマンドヘルプの表示 |
システム動作環境設定
システムをスムーズに運用するために、様々な指定(設定ファイルパス、プロセスID出力先、ライセンスキーのパス、停止シグナルの送信)を行うことができます。
関連オプション
コマンド | 短縮名 | オプション名 | 概略 |
---|---|---|---|
hcpd | c | config-file | 設定ファイルパスの指定 |
p | pid-file | プロセスID出力先の指定 | |
k | license | ライセンスキーのパス指定 | |
q | quit | 停止シグナルの送信 | |
hcp/hsync/hrm/hcp-ls/hmkdir/hpwd/hmv/hln/hchmod/hchown | config-file | 設定ファイルのパス指定 | |
config-option | 設定項目上書き指定 |
- CPUスレッド制限
使用スレッド数を制限する機能です。
関連設定項目
分類 | 項目名 | 内容 |
---|---|---|
サーバ設定項目 | MaxConcurrentThread | 使用スレッド数の制限(Linux) |
クライアントコマンド共通項目 | MaxConcurrentThread | 使用スレッド数の制限(Linux) |
- アプリケーション連携機能
アプリケーションの実行終了時に呼び出すスクリプト(プログラム)を設定する機能です。
関連設定項目
分類 | 項目名 | 内容 |
---|---|---|
サーバ設定項目 | CallbackScript | アプリ実行終了時の呼び出しスクリプト設定 |
システムの情報確認
デバイスやOSなどの情報及び性能を確認することができます。
関連オプション
コマンド | 短縮名 | オプション名 | 概略 |
---|---|---|---|
hcp | system-info | システム情報表示 | |
run-host-benchmark | システム性能確認 |
ファイル・ディレクトリ操作
リモートサーバ上のファイルやディレクトリを操作することができます。
Archaea toolsでは、削除、一覧取得、ディレクトリ作成、作業ディレクトリ表示、移動、リンク作成、パーミッション変更、所有者・グループ変更などの操作が可能です。
関連コマンド
コマンド名 | 説明 |
---|---|
hrm | ファイル削除 |
hcp-ls | ファイル一覧取得 |
hmkdir | ディレクトリ作成 |
hpwd | 作業ディレクトリ表示 |
hmv | ファイル移動 |
hln | リンク作成 |
hchmod | ファイルパーミッション変更 |
hchown | ファイル所有者・グループ変更 |
コンテナ対応
Docker/Singularityなど各種コンテナにArchaea toolsサーバ(hcpdサーバ)をインストールすることもできます。
詳細はこちらの記事をご覧ください。