クライアント設定ファイルについて
設定ファイルの種類と読み込み順
クライアントにおける各コマンドの設定ファイル名は以下の通りです。
コマンド名 | 設定ファイル名 |
---|---|
hcp | hcp.conf |
hsync | hsync.conf |
hrm | hrm.conf |
hcp-ls | hcp-ls.conf |
hmkdir | hmkdir.conf |
hpwd | hpwd.conf |
hmv | hmv.conf |
hln | hln.conf |
hchmod | hchmod.conf |
hchown | hchown.conf |
各コマンドは、以下の3箇所に設置した設定ファイルを表記順に読み込みます。ここでは一例としてhcp.confで表記します。
- /etc/hcp/hcp.conf (Linux), C:\ProgramData\Clealink\HCP Tools\hcp.conf (Windows), /usr/local/etc/hcp/hcp.conf (MacOS)
- <ユーザホームディレクトリ>/.hcp/hcp.conf (Linux / MacOS), <ユーザホームディレクトリ>_hcp\hcp.conf (Windows)
- <
config-file
オプションで指定されたパス>
ファイルが存在しない場合は読み込みをスキップし、次の設定ファイルを読み込みます。いずれのファイルでも読み込みが成功しなかった場合は、設定ファイルの読み込みエラーとなり、動作を停止します。
1.の/etc/hcp/hcp.confを編集する際は管理者権限が必要です。
クライアントの設定ファイルを一般権限で編集したい場合は、2.の<ユーザホームディレクトリ>/.hcp/hcp.conf(Windowsでは、<ユーザホームディレクトリ>_hcp\hcp.conf)か、または3.<config-file
オプションで指定されたパス>の設定ファイルを編集します。
設定ファイルのインクルード
各クライアントコマンド共通の設定項目を記述した「共通設定ファイル」をインクルード(読み込み)することができます。共通の設定項目を変更する際、通常は各クライアントコマンドの設定ファイルをそれぞれ変更する必要がありますが、インクルードを行うことにより、共通設定ファイルのみの変更で済みます。
1.各クライアントコマンド共通の設定項目を記述した「共通設定ファイル」を新規作成する(ここでは、ファイル名を「hcp-common.conf」とする)。
2.各クライアントコマンドの設定ファイル(hcp.conf)にインクルード文を追記する
[root@localhost ~]# vi hcp.conf
Include /etc/hcp/hcp-common.conf //共通設定ファイルを絶対パス又は相対パスで指定
3.同様に、他のクライアントコマンドの設定ファイル(hsync.conf, hrm.conf, hcp-ls.conf, hmkdir.conf, hpwd.conf, hmv.conf, hln.conf, hchmod.conf, hchown.conf)にも記述する
なお、このインクルード文は、設定ファイルの任意の位置に記述できます。インクルード文の記述の前に設定された同じ項目の値は上書きされます。インクルードはネストできません。
共通設定ファイルを相対パスで指定した場合は、記述しているファイルからの相対パスでインクルードするファイルを探します。