Archaea

非特権ユーザで、RPMパッケージをインストールする（サーバ）

パッケージ管理システムにRPMを使用しているLinuxディストリビューションで、非特権ユーザ(root以外のユーザ)でホームディレクトリなどへインストールすることができます。

rpmコマンドの次のオプションを使用してインストールを行います。

--nodeps
--dbpath
--relocate
--badreloc

また、サーバーインストール時は環境変数「ARCHAEA_TOOLS_USER_INSTALL」を使用して、非特権ユーザに不要な処理（systemd関連）をスキップできます。

ARCHAEA_TOOLS_USER_INSTALL yes

実行例

インストール先を/home/user/archaea_tools、RPMのインストール情報の記録先を/home/user/rpmに指定する場合は次の様に実行します。

[user@localhost ~]$ export ARCHAEA_TOOLS_USER_INSTALL=yes
[user@localhost ~]$ export ARCHAEA_TOOLS_INSTDIR=/home/user/archaea_tools
[user@localhost ~]$ rpm -ivh --nodeps --dbpath=/home/user/rpm --relocate /=/home/user/archaea_tools --badreloc bytix-archaea-tools-server-1.4.4-19.el9.x86_64.rpm
Verifying... ################################# [100%]
準備しています... ################################# [100%]
更新中 / インストール中...
1:bytix-archaea-tools-server-1.4.4-################################# [100%]
Installing the package into /home/user/archaea_tools ...
Installing the package as non-privileged user ...
writing RSA key
writing RSA key
Warning: No -copy_extensions given; ignoring any extensions in the request
Run hcpd by yourself to use.

利用時の留意点

サーバーを利用する場合は、次の点に留意してください。

  • systemdは利用しない hcpdコマンドを直接実行して使用する
  • ポート番号は非特権ユーザで使える番号を使用する
  • PIDファイルはコマンドオプションから指定する
  • 一般ユーザでPAM認証(/etc/pam.d/hcpd)やアカウント情報の問合せができない場合は、LPA認証やUID/GID設定、匿名利用（ポート制限、アクセス元制限と併用する）などを検討する

依存パッケージ

サーバは、次のパッケージがシステムにインストールされている必要があります。

libicu, pam, openssl, zlib

rpmコマンドの -qa オプションなどで確認します。

[user@localhost ~]$ rpm -qa | grep -E -e "^(libicu|pam|openssl|zlib)-"
[user@localhost ~]$ find /usr/lib64 | grep -E -e "^/usr/lib64/lib(icudata|icuuc|pam|crypto|ssl|z)¥."

詳細はオンラインドキュメントでご確認ください。

アンインストールするには

アンインストール時は、–nodepsオプションと–dbpathオプションを使用し、パッケージ名を指定して削除を行います。
※–relocate、–badrelocは指定しません。

[user@localhost ~]$ rpm -e --nodeps --dbpath=/home/user/rpm bytix-archaea-tools-server

　

通常のインストール方法については、以下をご参照ください。
⇒サーバセットアップ Red Hat Enterprise Linux (RHEL)
⇒サーバセットアップ SUSE Linux Enterprise (SLE)

TOP