Archaea

性能が出ない場合 (1G環境以上)

Q.1Gbps以上のネットワーク環境下において、Bytix Archaea tools(HCP tools)を利用しても性能が出ません。

A.性能低下を起こすと想定される要因については、下記のような影響が考えられます。

1.ファイルサイズがかなり小さい (数バイト~数KBが多数)

※性能低下低減の工夫は入っていますが、限界の可能性があります。

2.暗号処理でハードウェアアクセラレーション(AES-NI)が効いていない

Intel Coreシリーズの第一世代など古い世代は効きません(第二世代あたりから搭載)。
(数百Mbps~500Mbps程度の転送性能になってしまう)

※AES-NIを認識できているかどうかは、下記のようにご確認ください。

$ hcp --config-test
...
AcceptableCryptMethod : AES256/CTR/VMAC AES256/CBC AES128/CBC [Intel:AES-NI=yes]
...

→暗号方式の設定情報の行末の方にyes/noで認識できているか、表記されます。

3.ディスクの書き込み性能の限界

USB外部接続しているディスクやネットワークサーバ(SMB/NFS/Lustre)の書き込み速度が遅くボトルネックになっていると性能に影響が出ます。
ディスクの書込ボトルネックなどの影響を排除した通信性能を測定する場合やディスクの性能自体を測定する場合は、hcpコマンドの -n オプションとddコマンドをそれぞれご利用ください。

例)1ファイル 10GB指定の場合
$ hcp -n 1:10737418240 10GB.dat user@192.168.30.100:10GB.dat※-nオプションの詳しい使用方法は以下をご覧ください。
hcp 性能測定 - ディスクI/O負荷を除いて性能を測定する

例)ファイルサイズが1024KB のファイル を1000ファイル書き込む場合
$ dd if=/dev/zero of=write_test.dat bs=1024k count=1000
1000+0 レコード入力
1000+0 レコード出力
1048576000 bytes (1.0 GB, 1000 MiB) copied, 0.823909 s, 1.3 GB/s

 
 
以下も参考にしてください。
性能が出ない場合 (10G環境以上)
性能が出ない場合 (40G/100G環境)

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